取材日記 赤羽セミナーレポート① 防災体験

RanRan

@取材日記 第10回赤羽セミナー① 北区でくらす 首都直下地震にどう備える?

赤羽の身近な専門家があなたと一緒に解決します「第10回赤羽セミナー&個別無料相談会」が2024年10月19日(土)、赤羽会館で開催されました。
北区危機管理室協力のもと実施された防災体験と公益財団法人市民防災研究所による防災セミナーに参加し、防災について学んできました。

起震車で震度7を体験

羽公園では、起震車・煙ハウス・消化器体験を実施していました。
起震車で震度7の揺れを実際に体験したのですが、机に潜ってじっとしているのも困難な状態で、身を守ることの難しさを体感しました。
また、学校で行われる避難訓練の重要性について、あらためて気づくことができました。
子どもたちから大人まで、多くの方が体験されていましたが、皆さん地震対策について考えるきっかけになったのではないでしょうか。

煙ハウスや消化器体験では、多くの子どもたちが積極的に学んでいました。
その様子を見ながら、子どもの時から防災体験に参加することは、とてもいい経験値になるだろうと思いました。

起震車で震度7を体験

AR・AED・VTR学習

屋内会場では、最新技術の AR(Augmented Reality)を使った様々な災害を疑似体験しました。
ARとは、現実世界の映像にデジタル情報を重ねて、あたかも実際の映像のように体験できる技術のことです。
ヘッドマウントディスプレイを装着して、現実世界にナビゲーションや3Dデータ、動画などのデジタルコンテンツを重ねて表示された映像を観ると、仮想空間に没入した感覚を体験することができます。

AR・AED・VTR学習
AR・AED・VTR学習

消防士になりきって、消火活動を体験しました。
慣れていないためか、思いのほか時間がかかってしまいました。

ARを体験ということもあり、20代30代の参加者も多く、最新技術を使った防災学習という企画はとても有効的だと思いました。
また受動的に学ぶだけでなく、体験型の学習をすることで理解を深めることができると実感しました。

AED学習で心肺停止対応のシミュレーション体験

学校や職場、もしくは自動車学校などでAED講習を受講したことがある方もいらっしゃると思います。
AEDは多くの建物に設置されていますが、いざという時に使える人がいないと、元も子もありません。
体験してみて、定期的に知識をアップデートしておかないと、いざという時に中々動けないのではないかと感じました。

応急措置の手順について、要領を紹介したいと思います。

  1. 肩を優しくたたきながら、「わかりますか?」「大丈夫ですか?」など大声で呼びかける。
  2. 反応がない場合、反応があるかどうか迷った場合、または分からなかった場合は、大声で応援を求め、119番通報とAED搬送を依頼する。
  3. 呼吸を確認する
  4. 普段通りの呼吸がない場合、判断に迷う場合または分からない場合は、すぐに胸骨圧迫を30回行う。
  5. 訓練を積み技術と知識がある場合は、胸骨圧迫の後、人工呼吸を2回行う。
    (訓練をしていない場合は胸骨圧迫を続ける)
  6. AEDが到着したら、まず電源を入れる。
    (ふたを開けると自動的に電源が入る機種もある)
  7. 電極パットを胸に貼る。
  8. 電気ショックの必要性はAEDが判断する。
    (心電図解析中は対象者に触れてはいけない)
  9. ショックボタンを押す

AED学習で心肺停止対応のシミュレーション体験
AED学習で心肺停止対応のシミュレーション体験

「天災は忘れた頃にやってくる」ということわざがありますが、平穏な生活のなかでは、防災意識も薄れがちになってしまいます。
地域でこのような体験の機会を設けることで、防災について考えるきっかけを作ることの大切さをあらためて感じました。