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三者を大まかに分けると、幼稚園は「学校」、保育所は「福祉施設」という位置づけになります。
そのため一般的にはその違いを意識している方はあまりいらっしゃらないと思いますが、通園する子どもの年齢も違いますし、事業の目的も働いているスタッフが有する資格もどちらも国家資格ですが別です。
権限を持っている省庁も別です。
一方、こども園については幼稚園と保育所、両方の特徴を併せもった、両方の良さを兼ね備えた施設ということになります。
本来はこども園が理想的な幼児教育、保育のあるべき姿なのかもしれませんが、長年の行政の仕組みであったり、社会的要因、それぞれの施設の運営方針等も複雑に絡み合って一本化していないのが現在の様子です。
A
幼稚園の場合の入園方法については、私立の幼稚園はそれぞれの園、公立の場合は自治体が定めているものになります。
簡単にいえば「園と保護者の直接契約」のような形です。一般的には知能テストや親子面接等を実施して入園の可否を判定している園が多いかと思います。
保育所の場合は、自治体の担当窓口に保護者の方が入園希望の届出をして、行政がそれぞれの保育所に子どもを配置していく形となります。
保護者の方も「どこそこの園に入園させたい」という希望を出しているようですが、確実にそこに入園できるかは行政の判定結果がでるまで分からないのではないでしょうか?
こども園の場合は、幼稚園機能を利用する場合は幼稚園と同じ入園の方法、保育所機能を利用する場合は、保育所と同じ入園の方法となります。
どの園でも、それぞれ独自の理念や特徴のある運営の仕方をしていますので、まずはお子様自身がプレ保育や見学を通して通いたいと希望する園。次に保護者の方が通わせたいと思う園に行けることが理想だと思いますので、このあたりも今後の課題なのではないでしょうか?
A
まずはそこにいる子ども達の様子です。
園で過ごしている子ども達の表情であったり様子を見れば、そこの園で日々どのような教育、保育が行われているか分かるはずです。「百聞は一見に如かず」というやつです。
これはどの業種でも同じですね。
口コミでは高評価でも実際に行ってみたら、食べてみたら、買ってみたら・・・・・ということはよくあることかと思います。
私は他の園に見学や視察に行くときは、必ずそこにいる子どもに話しかけるようにしています(もちろん許可をいただいてからですが)。
大人の問いかけに対して目を見て返答ができるか?挨拶ができるか?等は着目するようにしています。
また、施設の清潔感は見ていただいた方がよろしいかと思います。
施設が新しいとか古いとかではではなく『清潔感』です。
掃除が行き届いているかということです。
幼稚園の先生でも保育所の保育士さんでも、極めて多忙な業務を日々こなしています。
そんな中でも、掃除に手を抜かない園は総じて教育・保育の内容、スタッフの質もよいと言っても過言ではありません。
どんなに保護者や子どもの前で印象よく取り繕っても、掃除は取り繕えません。
掃除は忙しい時に一番手を抜きたくなる業務です。
ただ、幼児教育・保育の業界で掃除はとても大切です。
なぜなら子ども達の活動の様子もそこから振り返ったりすることもできるからです。
そのため、幼児教育・保育の業界では掃除も先生の仕事のひとつになっています。
統計的に分析をしたわけではないので断言はできませんが、掃除を丁寧にできる先生は、私の経験上子どもの指導も保護者対応も丁寧にできる先生が多いです。
そんなところにも、ぜひ着目しながら園見学してみてはいかがでしょうか?
A
一言でプレ幼稚園といっても、様々な形態で実施されています。
2歳児教室のようなかたちで毎日のように実施しているところもあれば、私どもの園のように月1回土曜日の定期イベントのような形態で実施しているものもあります。
参加費等を徴収しているところもありますが、私どもの園では無料で親子を招待させていただいております。
そのような機会を設けているのは、未就園児を持つ保護者の方に園を知ってもらいたい、幼児教育、保育について理解を深めてもらいたいという考えに基づいています。
また、子育て支援の目的もあり、教職員による保護者の方の子育てに関するお悩みなどにお答えもしています。
いずれにしても、見学と違って定期的にその園の雰囲気やスタッフの様子も見ることができますので、参加をおすすめしますし、お子様自身も園や集団に慣れることができますので通わせてみてはいかがでしょうか?
A
準備しておくべき一番は、物よりもお子様の基本的生活習慣と保護者の方の親としての心構えです。
幼稚園や保育所は「自分のことは自分でやる」場所です。
靴を脱いだり履いたり、服を脱いだり着たり、トイレでお尻を拭いたり等、自分でやらなくてはなりません。
もしご家庭で多くのことに手をかけすぎてしまっていたら、少なくとも入園の1年前から我が子の基本的生活習慣を徐々に確立していけるようにしておくことをおすすめします。
近年、基本的生活習慣が確立しないまま入園してくるお子さんが多いように感じます。
また、自立しようとする意欲も低くなってきているようにも感じます。
「子育て四訓」というものがあります。
『乳児期は肌を離すな、幼児は肌を離せ手を離すな、少年は手を離せ目を離すな、青年は目を離せ心を離すな』というものです。
幼稚園は幼児期にあたる3歳から入園します。
必要以上に肌を離さずにいれば、なかなか自立しようという気持ちは芽生えないのは間違いありません。
幼稚園や保育所はいわば社会に出ていくための準備期間です。
保護者の方の心構えも、ぜひ入園までに準備しておいたほうがよろしいでしょう。
A
「HSC」とは「Highly Sensitive Child」の略で「人一倍敏感な子」と訳されています。
5人に1人は「HSC」だと指摘する研究者もいます。
様々なパターンがありますが「HSC」でない子に比べると「え、そんなことが気になる?」や「そういう受け止め方する?」というような少し違う物の見方や受け止め方をする傾向があるようです。
ただ、障害とは全く違うものです。
よくよく考えれば「あ、自分の小さい時そういうことがあったな」と思うこともあります。
その子の気質、性質ですのでおおらかに、寛容に見守ってあげるとよいかと思います。
厳しくしつけたり、叱ったりするよりも「ほめる」「認める」ことで伸びる特徴があります。
ちなみに「HSC」の子は大人になってもその傾向は変わらないことが多いようですので、自分自身ももしかしたら…身近な家族も…ということはよくあることですので神経質になる必要はないでしょう。
詳しく知りたい方は、書籍もでているので一度読んでほしいと思います。
A
他の子と違う気がする、育てにくい子かも等の判断基準は設けないほうがよろしいかと思います。
毎日何百人という子どもたちと接していると百人百色ですし、育てにくい子と感じている場合はぜひ一度、親としての自分自身を振り返ってみてはいかがでしょうか?
私自身も子どもが二人いますが、「どうして何回行っても言うこと聞かないんだろう?」とうんざりしたり、「だらしがないなあ」と子どもに注意したりすることって意外と自分も同じようなことを普段してしまっていたりします(笑)
A
発達に関する相談機関は、今は本当に充実しています。
各自治体のホームページの子育てコーナーなどを見れば気軽に相談できる機関がございますし、今は民間でも優秀なスタッフさんが数多くいる機関が多数あります。
幼稚園や保育所でも気軽に相談できますので、子育ては一人で悩まずに人を頼ってもよいのではないでしょうか?
特に園の先生やスタッフの場合は、集団の中でもお子様を見ていますので、家庭では分からないお子様の様子を把握していますし、日々の教育、保育の中で分析もしていますので、とても参考になるはずです。
ただし、最終的に判断しなくてはならないのは親自身ということは忘れないでいただきたいと思います。
A
先生1人に対して複数の園児がいて大変ですが、そこはそれを仕事にするために専門的な勉強、トレーニングをしてきていますので信頼いただければ幸いです。
安全管理についても細かいところまでマニュアル化し、経験の浅いスタッフには研修を日々行なっています。
私どもの園では、園庭の遊具一つとっても毎日子どもが遊びに行く前に30以上の項目について、視診だけでなく触診もして安全か否かチェックしています。
園外保育に行く前には、どんなに近場でも事前に下見に行ったりもしています。
危険があると思われる場所は写真等で記録をとって引率するスタッフ全員が共通認識できるように計画を立てています。
「安全だから楽しい」というのは最も根本的なポイントかと思いますので、決して疎かにしないように全スタッフが共通認識しています。
A
新型コロナウイルスが感染拡大していますが、コロナ禍になる前から園では毎日のように手すりやドアノブは消毒していました。
給食やお弁当の前も消毒をする等していましたので、コロナ禍になってから慌てて始めたようなものはないように思います。
幼児期は様々な感染症にかかる時期でもありますので、普段からしていたことを引き続き丁寧に行なうことがまさに対策となっています。
おかげさまで2021年9月15日現在、園内でのクラスターは一度も発生していません。
これからもできることは継続しつつも、子どもの精神的なストレスになるような感染症対策はなるべく避けるように、内容にも気をつけながら実施していきたいと考えています。
A
東京都北区子育て応援サイト「きたハピ」で「子育て等で相談したいとき」「一時的に保育支援必要なとき」などをどこに相談すれば良いのかが、目的別、年齢別で検索できます。
また、「きたハピモバイル」において、複雑な予防接種スケジュールを自動で調整出来たり、子育て情報が掲載されているアプリ版もありますのでアプリの登録を行なっておくとよいでしょう。
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